「ライター」「ウェブライター」「コピーライター」何が違ってどう仕事を受けるのか

ライターとはひとことで言えば文章を書く人のことを指す。一昔前であれば、ライターといえばなんとなく怪しげな雰囲気がある、ルポルタージュをゴシップ誌に寄稿するようなイメージが強かった。筆者はコピーライターから書く仕事をスタートした。時代が昭和から平成に変わる少し前くらいだ。
今ライターと言えば、ウェブに文章を書く仕事をする人のことを指すのだろう。ちょっと前にライターバブル、というかやたらとライターを名乗る人が増えた気がしたが、最近は少し落ち着いたかもしれない。どんな業界でも淘汰はある。

さてそんな前置きから本題へ話を移そう。
ライターの種類わけだが、今回は「ライター」「ウェブライター」「コピーライター」の違いを説明していく。とは言ってもこの職種分類はおそらく公的に定義されていないため、基本は筆者の主観となる。だがまあ大きなブレはないはずだ。
まずはあなたが一番身近に感じているだろう「ウェブライター」からだ。
ウェブライターという職業が一般化したのは、おそらくここ10年くらいではなかろうか。余談になるが筆者はインターネットが浸透し始めた2000年前後「インターネットとは何か」というセミナーの講師をよく依頼されていたので、インターネットでライティングするネットライターの協会でも作ろうかと考えていたが、10年ほど早すぎたかもしれない。
歴史に浅い職業だけにその定義もまだはっきりしていないが、「ネットを通じて仕事を受注し、ネットに掲載される記事などを書くライター」を指すと考えておけば良いだろう。

その多くはランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングで仕事を探し、受注しているはずだ。その他の受注経路としては、人脈の繋がりやSNSから受注するという方法もある。しかしそのような受注方法、営業方法はなんらかの専門分野に特化しているか、もしくは営業スキルが優れているライターに限られるだろう。Twitterでライターやっていますと漠然と書いておいても、なかなか仕事の依頼は来ない。

次に「コピーライター」だ。筆者も若い頃はこれを名乗っていた。当時は結構花形的職業で(実際にチヤホヤされたかは別として)今では手帳の人として有名になっている糸井重里さんや、中畑貴志さんらがぶいぶい言わせていた時代だ。

この頃はコピーライターは「キャッチコピー」を考える人というようなイメージで見られていて、キャッチコピーが力を持っていた、広告がまだ文化だった時代だ。(それと比べるとネットのキャッチコピーのなんて即物的なこと!)
今でいうコピーライターは、多分記事ではなくセールスページを書く人のことを指しているようだ。ウェブライターとの違いはここにある。ウェブライターは仮にアフィリエイト記事だったとしても、ある程度客観的な第三者視点から文章を書くのがメインで、それは「記事」と呼ばれる。一方のコピーライターは、商品を売るための文章を書き、多くはセールスページ、ランディングページのための文章となる。

だから、売るための書き方が求められ、それがいわゆるコピーと呼ばれるものなのだ。最近では求人サイトなども増えているため、ウェブ上の求人広告を書く人もこのコピーライターに含んでも良いだろう。セールスも求人もそれぞれに専門知識が必要になるので、そういう意味では共通する部分も多いし、仕事の取り方も似ていると言える。
セールスコピーに関しては、クラウドソーシングで募集されることが少なく、なんらかの営業、つながりがなければ仕事を受けることが難しい。そういう意味でも、コピーライターはウェブライターとは異なると言っても良い。

ある程度スキルやライティングテクニックを身につけていて、それを気に入ってもらわないと仕事として成り立たないため、ビギナーでは務まらないだろう。また、一般的なウェブ記事よりもノリや勢いが求められることも多く、逆にそのテクニックが優れていればウェブライターの勉強をしなくてもいきなりコピーライターとしての仕事が取れる可能性もある。

最後に一般的にライターと呼ばれる、出版関係の文章を書く人たちだが、これはほとんどが首都圏在住となる。地方都市でもローカル媒体の情報誌などがあり、そこで書いている人たちもこれに含まれるだろうが、絶対数が圧倒的に少ない。

紙媒体に書く=ライターというのは、本来の定義とは異なるがウェブライターがここまで増えた現在では、このような呼び方になるのではなかろうか。
紙媒体でライターとして稼ぐためには、それなりに人と会ったり営業したり、そしてそこからさらに実績を積んでいくことが必要だろう。出版業会に足を踏み入れるためには、なんらかの「コネ」が必要だということも知っておくべきことだろう。

自分の実績を片手に出版社を訪問しても、ほぼ100パーセントの確率で門前払いを食らう。まずはその業界の人に近づくことが、紙媒体デビューするための唯一の方法だ。(もちろんレアな可能性として、自分の書いたものが紙媒体で使われることがないわけではないが)

さて今回は駆け出しライターのためのライターの違いについて説明してきた。ウェブライターのニーズが増えている今、そこを入り口としてライターとしての可能性を広げていきたいのであれば、まずはそれぞれの違いについて知っておくと良いだろう。
その上で自分が何に向いていて、どこを目指したいのか考えてみて欲しい。

究極的には、紙の本を出版することおお勧めするが、それはまた別の話で。

イラスト:りぴ