「書くこと」が好きならウェブライターになろう

書くことが好きなのであれば、ウェブライターになればいい。

ウェブライターという職業は、わりと最近登場した職業だ。

筆者はもうかなりこの業界、つまり、ものを書いて稼ぐという職業についているのだが、昔であればここまで手軽に、そして誰でも文章を書くことでお金を稼ぐことができるようになるとは、全く想像できなかった。当時の自分の予見のできなさに、反省したいほどだ。

当時、というのがどのくらい昔なのかといえば、まだ世の中にインターネットというものは存在せず、ただ、アナログ電話回線を通じて情報をやりとるするパソコン通信は既にサービススタートしていた。

だから当然のことながら、文章を書く仕事というのは、小説家(あるいは紙の本を執筆する人)、雑誌のライター、広告のライターくらいしかいなかった。

筆者はいわゆる「コピーライター」(現在のコピーライターと呼ばれる人たちとはやや趣が違い、紙や電波媒体の広告の文案を考える人)の修行をするために、全盛だった求人広告の製作会社に入り、その後広告代理店に転職してフリーランスになっている。独立したのは20代後半だ。

そもそも子供の頃から文章を書くのは好きで、読書感想文は得意だったし、中学生の頃から小説を書いて友達と交換したり、小説は断続的に20代半ばを超えても趣味として書いていたりした。

ちなみに今でも気が向いたら小説書いています。自称恋愛小説家です。

そんなふうにつまりは、筆者は文章が書くのが好きな人。

ワープロ(昔はパソコンではなくワープロ専用機だったのです)を使い始めたのも結構早いほうだったはずです。もちろん、仕事でも主に文章を書いていました。広告代理店時代は自分で手を動かすよりは、ディレクションの方がメインでしたが。

そこで、あなたはどうですか?

そこまで好き、とか得意、とか思っていなくても、趣味で文章を書いてみたり、読書感想文が得意だったり、お金儲けでもないのにブログを書いてみたり。そして、そんな自分が書いた文書が、他人からなんらかの反応を得ることに喜びを感じたり。自分の書いたものが世の中に少しでも影響することが嬉しかったり。

他にもいろいろ、文章を書くのが好き、という例があることだろう。

ウェブライターを職業と決める動機としては、そんな「好き」が一つあれば充分だ。好きこそものの上手なれ。上手であればそれを仕事にしてしまえばいい。難しく考える必要はない。

ただ、最初に話した通り、ウェブライター は手軽に始められる仕事だけに、ライバルも多い。

そのライバルたちから一歩頭を抜け出したいなら、ライバルたちがやらない何かをしなければならない。

筆者がコピーライターの修行をしているときには、会社の社長であったり、求人誌の担当の人たちであったり、その周辺の先輩コピーライターの人たちと直接話し、打ち合わせし、飲みに行っていろんな話を聞き、などという生のやりとりを通じて仕事を学ぶことができた。ときには同期の連中と広告とコピーに関して夜を徹して熱く語り合うこともあった。

しかし今はオンラインだ。もちろんオンラインでもある程度の学びを得ることは可能だが、やはりリアルな関係性に比べればその密度は希薄になり、温度も低い。SNSで語り合ってる様子を見るけれど、何かが違う気がする。もしかしたらそれは口から発せられる言葉と、テキストの違いということもあるかもしれない。

おそらく当時の筆者が学んだ密度を、ネット経由で再現することはできないだろう。

だからこそ、もし書くことを仕事とするのであれば、しっかりとした学びの機会を経験したほうが良いだろう、と思い、筆者はウェブライターを養成するスクールを開講している。

なんだかオチが少しセールスになってしまったが、話を元に戻せば、書くのが好きならウェブライターになればいい。書くことが好きな人が、フリーランスの自由と責任を手に入れる、一番の近道だ。

もちろん何もかもが楽しくて楽チンだというわけではない。書くことに苦しみ、ストレスを抱え、胃が痛くなることもあろうだろう。しかしそれ以上に、自分が好きなこと、得意なことを武器にしてお金を稼ぐことができる喜びは、変えがたいものになるはずだ。

イラスト:りぴ