まだウェブライターの仕事を始めていない人は、ひょっとしたらクラウドソーシングという言葉を知らないかもしれない。フリーランスでウェブライターとして稼ごうとするのなら、まずはこのクラウドソーシングを使ってスタートするのが最も手っ取り早い。
クラウドソーシングとは、ひとことで言うと、ライターで言えば文章を書いて欲しい発注主と、文章を書いてお金を稼ぎたいライターをマッチングするサービスだ。わかりやすく言うのなら、仕事でつながる出会い系アプリ(かえってわかりにくいという人もいるかもしれないが)みたいなものだ。
もちろんこのクラウドソーシングに陳列される仕事は、ライターの仕事だけではない。外注でできる多くの職種の業務をそこでは見つけられるのだ。だからもしライターを目指しながらもイラストが得意だったり、ウェブデザインができたりするのであれば、ライターの仕事以外もクラウドソーシングで探せるし、それで収入を得られるようにもなる。
そんなクラウドソーシングというサービスは、どこで見られるのか。
日本においてはクラウドソーシングサービスを提供しているところがいくつかあるが、主に二つのサービスが主流となっている。
- ランサーズ
- クラウドワークス
このほかにもいくつか存在するが、まずはこの二つを押さえておけば間違いない。あまり仕事の募集のボリュームのないサービスで始めても、実際の仕事につながりにくい。
ウェブライターを目指すのであれば、まずはこのサービスを覗いてみて、ライターの仕事を探してみると良い。募集している仕事のカテゴリーで「ライティング」の項目を見れば、現在応募されている内容を確認できる。
どんなジャンルの、どんな内容のライティング依頼があるのかをざっと見れば、なんとなく自分がそれを書けるかどうかの判断はできるようになるはずだ。
もちろんパッとみて「無理!」と思うかもしれないが、実際のところクラウドソーシングに掲載されている仕事のほとんどは、そこまでの専門知識は必要ない。多くはインターネットで調べれば書ける内容であり、今のあなたがそれについて全てを知っておく必要はない。ただ、なんとなく得意であったり好きであったりするジャンルの記事作成依頼があれば、ラッキーだし気が楽になることだろう。
さらに一歩足を進めたいのであれば、サービスのアカウントを作ってしまおう。
ランサーズもクラウドワークスも、すぐに仕事を始めるスキルがないとアカウントが作れないというわけでもない。とりあえず作るだけなら、ものの1時間もあれば作れてしまうだろう。
簡単な仕事であればそれだけで始められるものもある。
ランティングの仕事の中にも、タスクと呼ばれる簡単な(ただし大変安い報酬の)仕事がいくつかある。まずはそのような仕事にチャレンジしてみて、実体験を積むことは非常に大切だ。
しかし、きちんと稼げるような報酬の単価が設定されている仕事は、アカウントの認証などを済ませなければならない。そうなると、ライターとしての特徴や得意分野などをアピールできるプロフィールなどもきちんと設定するべきだ。そうしないとちゃんとした仕事は取れない。
ちなみに、そのあたりまでのガイドラインを筆者はアマゾンで電子書籍として提供している。アンリミテッドを登録している方なら無料で読めるので興味があるなら一度目を通してみても良いだろう。
筆者の解説本を書くスキルを使って書かれている電子書籍なので、それなりのクオリティは保証しておく。
さて、いずれにせよ頭の中だけで「ああだこうだ」と考えていても、あなたの人生が前に進むことはない。人生を変える唯一の手段は「行動」だ。
クラウドソーシングのアカウントを無料で作成できるのなら、まずはその行動で一歩を踏み出してみては如何だろうか。
余談ではあるが、筆者はウェブライターを養成するスクールを主宰していて、その卒業生のひとりは以前独学でランサーズにチャレンジしたけれど、結局その時は挫けてしまったらしい。だから、始められるからといっても、誰でもすぐに楽々稼げるようになるわけではないし、むしろ失敗することの方が多いかもしれない。
失敗の回り道をしたくないのであれば、初めからスクールで学んだほうがいいのだろうな、と個人的には思っている。
イラスト:りぴ