「好きこそ物の上手なれ」と言いますが、自分で文章を書くのが上手だな、と思う方はどのくらいいるのでしょう。
文章が上手かどうかなんてことは、数値化できるものでもないので一概に判断するのは難しいでしょうし、基準も曖昧です。
自分の経験から言えば、ぼくは昔から小説を書いていたりしていたので、その中でああこの表現は上手だな、とか、もちろんコピーライターとして仕事で書いたコピーなんかは文章のクオリティーを常時意識して書いていましたので、比較的上手下手は意識していましたが、仕事で書いていなければあまり考えたことはないのかなとも思います。
とは言え、読書好きを自認する人というのは、多分文章をうまく書けるかどうかを結構意識したり、あるいは自分は上手と思っていたりするのだろうと感じています。
しかし、今回の話で重要なのは上手か下手かと言う話ではなく、まず、好きか嫌いか、と言う話。
読書好きの人というのは、文章書くのが好き、という人もたくさんいるはずです。上手下手は一旦置いておいて。
では、そんな、文章を書くのが好き、という人が「職業として文章を書く」ことは、どんな感じでしょうか。
文章を書く仕事、すなわち文字を書いて金を稼ぐ職業というのは、広義で言えば会社で企画書を書いたりとかそういうのもありますけど、狭義で考えると職種は限定されます。さらに、その職業になるためには、高いハードルをいくつか超えなければなりません。
例えば一番わかりやすいのが小説家。
小説家になる、小説家になって収益でお金を稼げる様になるためには、高いハードルをたくさん飛び越えなければなりません。
もちろん今どきであれば文藝誌の新人賞を取り芥川賞を狙い…というプロセスを経ないでも(もっと言えば今現在この国で小説家だけでご飯が食べられる人はほんの数える程度しかいないというのが現実ですが)、紙の書籍を出さずにネット小説でヒット作を連発できればご飯を食べるくらいは稼げるでしょうが、それでもかなりの運と実力が必要です。
そのほかエッセイストとか、雑誌のライターとかを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。詳しくは省きますが、その様な職業につくことは一朝一夕でできるものではありません。
結論を言えば、書く仕事で食べていく一番手っ取り早い職種が「ライター」、中でもウェブの記事を書く「ウェブライター」です。
紙媒体のライターは地方の情報誌はともかく、全国誌で記事を書くのは簡単ではありませんが、ウェブライターであればその気になれば今日からでも仕事にすることが可能です。なぜなら、ウェブライターの仕事は、ネットで仕事を探して受注できるクラウドソーシングを使えば、比較的容易に仕事になるのです。
ウェブライターの仕事やクラウドソーシングについては、ここで詳しく説明するよりもぼくのYouTubeで聞いてもらうこととして。https://youtu.be/cM1YkMxm_Oo
さていよいよここからが本題です。
文章を書く人が、ウェブライター になるのは正解なのかどうか。
もちろんそれは、良いことだと思います。
これはまず、自分の経験を紹介するのであれば、例えば締め切りがハードな書籍を執筆する(もちろん書籍以外でも!)となると、かなり睡眠時間を切り詰めた執筆活動をしなければなりません。具体的に言えば睡眠時間が3時間とか4時間という状態が1週間以上続くこともあります。順調に進んでも大変なのに、大抵の場合途中で何らかの調べ物やトラブルが発生するともう大変。
普通に考えればこんな状態が何週間も続くともう辞めたいという気分になるのですが、不思議と嫌にはならないのです。嫌というか、死にそうでストレス溜まりまくるんだけど、書くことが嫌いにはならない。
おそらくぼく以外の描くのが好きな人たちがライターになって、鬼の様にタイトな納期でガンガン仕事が入って書き続ける様なことになっても、多かれ少なかれ同じ感覚になるんじゃないかなと思うんですよね。
もちろんそれにプラスして、例えば紙の本を書いているなら一定数の読者がいることが保証されているから、とか、書いている内容に対してのプラウドがあったりとか、そういう大義的な理由で嫌になりにくいというのもあるとは思いますが。
昔から、好きなことを仕事にしないさいというアドバイスはよく目にしますし、好きなことで食べていけるのが理想と考えている方もたくさんいるかと思います。
逆に、好きなことは仕事にするなという人もいますし、自分が好きなことで食べていけるわけがないと決め付けている人もいることでしょう。
個人的な意見を言わせてもらえば、それは人や職種によって答えが違うと思いますが、「書くのが好きな人」と「ウェブライター」という仕事は、非常に相性がいいんじゃないかなと思っています。
だいいち、好きなことで食べていくという生き方を否定するのは、だいたいにおいて「やっかみ」です。本当はそうしたいのに、そこに飛び込む勇気がない人が口にするのがそういうセリフ、あるいは好きなことが仕事にならない、なりにくい場合も、否定的な意見は間違いではないのでしょうけど、文章を書くのが好きでライターになりたいというのは、その考え方を否定す根拠がない気がします。
もちろん、ウェブライターとしてきっちり稼げる様になるためには、単に文章を書くのが好きというレベルでのスキルでは足りませんし、その仕事ならではのノウハウやテクニックがなければ、しっかり食べていけるレベルで稼げる様になるかは不確かです。
あえてライターになることを否定するのであれば、ポイントはそこでしょう。実際、低単価の仕事しか取れず、負のスパイラルに陥ってしまう初心者ライターがいるのも事実です。まあ、世の中そこまで甘くないと言われてしまえば、否定できないかもしれません。ただ、何事にもスキルやノウハウを学ぶ必要があるのは、ライターに限らず全ての職種で言えることでしょう。
だから、そこを乗り越え謙虚に学ぶ覚悟があるのなら、是非ウェブライターの扉をノックしてみてください。
その気があるのならぼくがその扉を押し広げてあげることも可能です。
好きなことで生きていく、そんな理想のライフスタイルを実現できたら幸せですよね。