ウェブライターは「お金」か「やりたいこと」かどちらを選べば良いのか

ウェブライター のためのエッセイ

ウェブライターになりたての人であれば

「どんな仕事を請け負っていけばよいのか」

という問題は、結構気になるし知っておきたい話だろう。

多くの場合、それは「単価のいい仕事」もっといえば、「儲かる仕事」であるのではなかろうか。

この、儲かる仕事っていうのはどのくらいのギャラなのかという話はまた別で説明するのだが、要は「お金」ベースで考えることが多いはずだ。

実際私が自分のライタースクールで教える際にも、「〇〇以上の案件を探しなさい」と指導しているから、個人的な意見としてはこのお金重視の仕事の取り方というのは決して間違っているとは思わない。

しかし実は、さらに重要なポイントがあることだけはわかっておいたほうが良い。

仕事というものには、大義が必要だ。その仕事を長く続けるためには、なんらかの大義がないと、特にフリーランスで全てのリスクと全ての成功を自分自身が作らなければならないとなると、大義は必須要素と言える。

大義とは何かといえば、逆説的にいえばそれは「お金以外の付加価値」だろう。

例えばその仕事がどのくらい世の中に役に立つのか。あるいは、その仕事が誰を喜ばせるのか。それとも誰かに評価される喜びというのも、そこに含まれるに違いない。

しかし実際には、なかなかそんな付加価値を与えてくれる仕事には出会わないかもしれないし、どうしたら探せるかわからないかもしれない。

そこで、こんな考え方で自分が受ける仕事を取捨選択してみてはどうだろう?

その仕事は、自分がやりたい仕事なのか?

その仕事は、自分の好きなことに関する仕事なのか?

世の中にはいろいろな考え方があって、たとえば仕事というものはつまらないものだ、とか、仕事は苦痛の代償として報酬を得るものだ、という考え方を哲学のように信奉し、周りに伝えようとしている人たちもいる。

おそらくそんな人たちにとってはそれが一つの真実なのかもしれないけれど、少なくともウェブライターをフリーランスでやりたいという人が、つまらなさや苦痛を求めているとは思えない。

自由な時間、自由な人間関係、自由な金銭感覚を得たいがために、独立するんじゃない?

だったら、仕事とは辛くて苦痛に溢れているものだという哲学の信奉者になる必要は、まったくないでしょ?

しかし、話を元に戻してどんな仕事を選べばよいかという問題に立ち返ると、ついどうしても「お金」重視になってしまうのも事実で、お金ファーストで仕事を選ぶと往々にして結果的に苦痛を伴う仕事を選んでしまいがちにもなる。

もちろんしんどい仕事だから単価が高いという事実もあるし、儲かる仕事を効率よくこなしてその結果空いた時間で稼いだお金を堪能するというやり方もあるにはある。

いや、そういう割り切りができるのであれば、そういうやり方はベターなのかもしれない。

だが現実的にはしんどい仕事ばかり受けてしまうと、メンタルも時には身体的にもストレスに影響され、かなりきつい状態になってしまうのではないだろうか?

だったら、仕事の選び方を変えてみれば良い。

その仕事はどれだけ楽しめるのか、自分の知識を活かせるのか、あるいは自分に知識を与えてくれるのか。自分の好きなことに関してならどれだけだって書けてしまう。もっと書かせて欲しい。

そんな動機を持って仕事のセレクトをしてみてはどうだろう。もちろん報酬とのバランスも大事なのだが、それ以上にワクワクする仕事を優先したほうが、おそらく結果的には効率よくお金を得ることができるようになる。

少なくとも、お金を得るだけの仕事以外に、自分をハッピーにしてくれる仕事、マインドを豊かにしてくれる仕事を定期的に受けたほうが、ライターとして長続きすることは間違いない。

会社勤めでライターをやっているならともかく、せっかく「フリー」と名のつく仕事を始めたのであれば、是非その自由を謳歌してみてはどうだろう。

時にフリーランスはサラリーマン以上に不自由なこともあるが、それはお金だけに縛られてしまった結果だとも言える。

楽しんで、ワクワクするような仕事をすることこそが、フリーランスになる価値だということを覚えておいて欲しい。

イラスト:りぴ

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