ウェブライターになりたいならまず「名刺」を作るといい

ウェブライター のためのエッセイ

ウェブライターという職業は随分と手軽な仕事で、資格もなければ経験だっていらない。いやもちろん経験はいるんだけど、なくたって相手にはわかりゃしない。

だから、最低限の日本語さえ書ければ、さあ、今日から私はウェブライターだ!と名乗っても、誰にも止められない。

なんて素晴らしい職業だ、と、皮肉でも嫌味でもなく、純粋にそう思う。

「なるだけなら、誰でもなれるのだ!」

当然、なるのと稼ぐのは全く意味が違う。

でも「ならなければ、稼げない」

だた「なれば稼げる」わけではないことは、はっきり言っておこう。

数年前、2015年~くらいだっただろうか。やたらとウェブライターが増殖した時期があった。

いわゆるコピペ、あるいはそれに準ずる記事を量産し、SEOを強化するというトレンドがあった。

その際にわらわらとにわかウェブライターが量産されたのだが、その時に始めた人はもうほとんど残っていないんじゃないかな?全部とは言わないけれど。

その結果としてどうなったかといえば、いわゆるWELQ事件というやつなんだけど、当時はやっていたキュレーションメディアは一気に衰退し、オリジナリティーのない記事の価値(=検索順位)は一気に暴落した。

キュレーションこそ、ライティング能力があまり認められないライティング業務の典型だろう。

しかし、ウェブライターの参入障壁がいかに低いかということを、当時の状態が証明している。

さて。

じゃあ誰でもなれるウェブライターだから、興味がある、というのであればどうしたらいいんだろう。

いろいろ情報収集してウェブライターの仕事の詳細や進め方、どのくらい稼げるかを把握して、それから考えるというのも一つの手だ。

ちなみにこのサイトはウェブライターを育てるスクールの情報サイトだから、そこに応募するのが一番手っ取り早い。

ただし、スクール費用は安くないからよく検討してみた方が良いだろう。

しかし、考えてばかりで一歩も前進しないというのが、多くの人の行動パターンだ。考えるだけならタダだし、疲れもしない。一切のリスクはない。

でも何かの結果を掴み取れるたった一つのもの、それは「行動」だ。

たとえ棚からぼたもちが降ってこようとも、足元に落ちたぼたもちを拾うという行動は必要だ。(もしかしたら運良くぼたぼちがポケットに勝手に滑り込んでくれるかもしれないが)

しかし、多くの人がこの「行動」なしで結果を得ようとする。

少し前に「引き寄せ」という成功方法が流行した。ひとことで言ってしまえば「想っていれば欲しいものが引き寄せられる」という口当たりの良い考え方だ。

そう、この手の口当たりの良い話は、流行する。

しかし実際に想っているだけで成功するわけはない。仮に何かが身近に引き寄せられたとしても、最後はなんらかのアクションがなければ手に入れることはできない。

だからもし本当に、この参入障壁の低いウェブライターという仕事を始めたいのであれば、あれこれ考えるよりも、何かアクションを取るべきだ。

幸いにもはじめに書いた通りウェブライターには資格はいらない。

だから、極端な話

「俺、今日からウェブライターになる!」

と宣言してしまえば、それであなたはウェブライターだ。誰もそれを否定はできない。

でもそれだけではちょっと寂しいから、名刺でも作ったらどうだろう?

印刷用のアプリを使って(多分オンラインでそういうサービスがあるはず!)ウェブライターという肩書と自分の名前、それに連絡先とメアドを入れて印刷してしまえば、いっちょ上がりだ。

実際にウェブライターとして仕事を始めるためには、ウェブ上で仕事を探すのが手っ取り早いから名刺交換する機会は少ないのだが、名刺を作って友達や家族に渡せば、すっかりウェブライターになった気分になれるはずだ。

馬鹿げていると思うかもしれないが、人生を変えるには行動が必要だ。

もし今の生活や仕事に満足できず、独立したい、フリーランスになりたい、ウェブライター になりたいと考えているのなら、悶々と情報収集している暇があったら、行動しよう。

そしてできるのなら、かっこいい名刺を作って欲しい。たとえ渡す相手が一人もいなかったとしても、その行動には大いなる価値があるのだ。

イラスト:りぴ

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