「あれからもう3年も経ったんだ」
今年はコロナウィルスのせいで人影もまばらだけれど、いつもなら花見客でいっぱいの地元の公園で、雨に打たれる桜の花を見つめながら、私はそう心の中でつぶやいた。
思えばジェットコースターのような3年間だったかもしれない。
しかしそれまでのぬかるみにはまったような7年間と比べれば、刺激的でエキサイティングな3年間だった。
多分その前の7年間も、今と同じように4月になれば桜を見ていたに違いない。
でもきっと、その見え方や感じ方は、今とは全く違っていたのだろう。
何が違うのか。
それは『働き方』だ。
泥沼の7年間は、会社員として。
この3年間は、フリーランスのライターとして。
仕事とは我慢が多いもの。そう考える人が多いかもしれないが、本当にそうだろうか。「サラリーマンのときより収入が倍になった」「フリーランスのほうが明らかに休日は多い」サラリーマンからフリーランスになった人はこう答えることが多いのだ。
これは現在サラリーマンの人にとって、うらやましいけれどどこか信じがたい事実かもしれない。
「5年間働いているのにほとんど昇給しない」
「毎月の給料が少ない」
「休みが取りにくい」
SNSやテレビのインタビューなどで、サラリーマンからはこのようなお金と休日に関する悩みをよく耳にする。
実際にフリーランス協会の調査資料からは、年収200~400万円未満の人が最も多い割合の31.2%という結果が出ている。
年収200~400万円というと、ボーナスを考えずに月で割ると月16~33万円なので、たしかに多い数字とは言えない。
また、月の平均勤務時間のアンケート結果は、140時間以上200時間未満の人が51%と半数以上だ。
平日のみ出勤したと考えて1日7~10時間が平均勤務時間なので、残業が多くて忙しいので休みが取りにくいと感じるのもうなずける。
ではサラリーマン以外の人はどうなのか。
サラリーマン以外の職業といえば、自営業や自由業などのフリーランスとなる。
フリーランスの場合の平均月収と月の平均勤務時間を見てみると、
- 平均月収・・・200~400万円 26.6%
- 月の平均勤務時間・・・140~200時間未満 27.7%
という結果となっている。
一見あまり勤務時間も月収もサラリーマンと変わらないように見えるが、注目すべきなのはパーセンテージだ。
同じ200~400万円の収入でもサラリーマンでは約3割、フリーランスでは2.6割、勤務時間はサラリーマンの半数以上が140~200時間働いているのに対して、フリーランスでは2.7割となっている。
つまりこれは、サラリーマンよりフリーランスのほうが、少ない勤務時間でサラリーマンと同じぐらい、またはそれ以上稼げる可能性があるということを示しているのだ。
サラリーマンではなくフリーランスの道を選んだ人は、サラリーマン時代より収入・働く時間・休日の3つの点において「よくなった」と答えている人が多い。
フリーランスとサラリーマンの生き方にはどのような違いがあるのかを踏まえながら、フリーランスの人がお金と休日に満足している理由を説明していこう。
意外と知らないフリーランスとサラリーマンの違い
「学校を卒業したら企業に就職する」このような考え方が今の日本では一般的である。そのため、フリーランスとはどのような働き方なのか、サラリーマンとの違いはどのような点なのかご存知でない方もいるはずだ。
まずはフリーランスとは何か、サラリーマンとはどう違うのかから説明していこう。
責任と自由が表裏一体なのが『フリーランス』
フリーランスとは、組織や会社に所属することなく仕事を受ける働き方のことを指す。誰かに雇われて働くのではなく、自分のスキルを使って仕事を見つけ、個人的に企業などと契約を交わしていくのだ。
フリーランスの語源は『フリー(自由)』と『ランス(槍)』だ。中世ヨーロッパ時代に個人で契約して戦いに出る人たちのことを『フリーランサー』と呼んでいたところから、フリーランスという言葉に変化していったのである。
個人で契約するわけだから、サラリーマンのように集団で働くのではなく、契約から成果物の作成、提出、報酬獲得まで全て1人でこなす。
中世ヨーロッパでは1人で戦いへ出るというイメージだったが、それは今でもほぼ同じ。1人で働き、1人で全ての責任を負う、その代わりに誰にも働き方を邪魔されることなく自由に動けるのがフリーランスという働き方なのだ。
ちなみに『個人事業主』『自営業』『自由業』はフリーランスの類義語である。
フリーランスとサラリーマンの相違点『稼げるスキルの必要性』
フリーランスとサラリーマンは働く場所や仕事の取り方、勤務時間などさまざまな点で違いがある。
そのうち『保証』のあるなしは大きな違いではないだろうか。サラリーマンは会社に雇われる形になるので、万が一のことが起こっても会社が守ってくれる。退職するときには退職金がもらえるし、病気や事故で長期間仕事ができなくても有給休暇があるため、休んでも給料が保証される。
しかしフリーランスは基本的に仕事を辞めても退職金はもらえない。事故や病気で仕事ができなくなっても保証してくれる人がいないので、働けない期間は収入がゼロとなってしまう。
自由を求めてフリーランスになる人は多いが、サラリーマンを辞めてはじめて保証がないということがどれだけ重要なことかを知り、サラリーマン時代に会社に守ってもらっていたありがたみを実感する人もまた多いのだ。
また、フリーランスはお金を稼げるスキルが必要というのも、サラリーマンと大きく違う点である。サラリーマンは特に資格や特技がなくても就職ができる。パソコンが使えなくても、会社で教えてもらえるのでほとんど問題はない。
それに対してフリーランスは何もスキルがなければ仕事は取れない。特化したスキルがない状態で「仕事をください」と企業へお願いへ行っても、ほぼ確実に仕事はもらえないだろう。
では具体的にどのようなスキルを持った人がフリーランスになれるのか。
たとえばライティングスキルがあればライターやWebライターとして仕事が取れる。デザインのスキルがあればWebデザイナー、写真撮影のスキルがあればカメラマン。メイクのスキルならメイキャップアーティストなど、フリーランスとして働けるスキルにはいろいろある。
このようにフリーランスとサラリーマンは働き方だけでなく、保証や特化したスキルの要不要に違いがあるのだ。そのため、「自由になりたいけれどフリーランスになる自信がない」というサラリーマンは少なくない。
フリーランスとサラリーマンの年収には意外な差があった
冒頭の説明で、フリーランスもサラリーマンも年収200~400円以上の人の割合が一番多いと説明した。
しかしこれはあくまでも一番多い人の割合で、ほかの数値にはフリーランスとサラリーマンで差がある。では具体的にどう違うのか、詳しく見ていこう。
フリーランスの年収には夢がある
フリーランスの人の年収がどのようになっているのか下記にまとめてみた。
- 200~400万円以上・・・26.6%
- 200万円未満・・・23.1%
- 400~600万円未満・・・18.4%
- 600~800万円未満・・・12.4%
年収200万円未満というのは、本業としてではなく家事や副業としてフリーランスで働いている人の年収だ。フリーランス1本ではなく、ほかの仕事と掛け持ちをしたり、隙間時間を使って稼ぎたいという人にもフリーランスという生き方は選択されていることがわかる。
3番目に多いのが400~600万円未満、その次が600~800万円未満の人たちだが、割合は12~18%となっているので決して少ない数字ではない。一番年収が多い2,000万円以上の人は0.7%となっているが、0%ではなく約1割の人が達成しているというのは、夢のある話ではないだろうか。
サラリーマンは年収の伸びが期待できないが安定している
では次に、サラリーマンの年収について見ていく。
- 200~400万円未満・・・31.2%
- 400~600万円未満・・・24.2%
- 600~800万円未満・・・12.1%
- 200万円未満・・・8.4%
サラリーマンの人の年収を見てみると、ほとんどの人が年収200~600万円となっており、600~800万円の人はフリーランスの12.4%とほとんど変わらないことがわかる。
たしかにこれを見ると収入が安定していることがわかるので、200~600万円の年収でも問題ない人にはサラリーマンが合っているかもしれない。
しかし年収2,000万円以上と答えた人はわずかの0.2%という数字だ。収入が安定している代わりに、年収2,000万円という夢のような話は、本当に『夢』で終わる可能性が高いことを指しているのではないか。
夢を取るか安定を取るか
フリーランスとサラリーマンの年収の違いを見ると、
- 年収の最大値がフリーランスのほうが大きい
- サラリーマンはほとんどの人が400~600万円なのに対してフリーランスは200~800万円と幅広い
という2つの点があげられる。
フリーランスのほうは収入が不安定なので年収が幅広いと考えられるが、そのぶん収入の最大値がサラリーマンより大きいので夢があると言えるだろう。不安定な部分は貯金やお金の使い方でクリアできるはずだ。
さらに今の時代はサラリーマンでも会社の収益によって解雇されるパターンもあるので、不安定という意味ではどちらも大きな差はないと考えられるだろう。
また、サラリーマンは年に少しだけ昇級するのを待つしかない、つまり自分で収入を増やすことができない。フリーランスは自分の頑張り次第で収入は増やせるので、その点もサラリーマンとの違いと言える。
フリーランスもサラリーマンも働き者なのか
日本人は働き者なので長時間労働だ、と海外の方から言われることが多いのだが、フリーランスとサラリーマンはどちらもやはり労働時間は長いのだろうか。詳しく見ていこう。
フリーランスは1日5時間で済む場合も
フリーランスの月の労働時間は下記のようになっている。
- 140時間以上200時間未満(1日約7~10時間)・・・27.7%
- 100時間以上140時間未満(1日約5~7時間)・・・17.1%
- 20時間以上60時間未満(1日約1~3時間)・・・16.3%
- 60時間以上100時間未満(1日約3~5時間)・・・15.4%
このうち16.3%の20時間以上60時間未満の方は、おそらくすきまワーカーの労働時間だろう。そう考えると、フリーランスの人の1日の労働時間は5~10時間が平均で、人によっては5時間以下でも生活できると言える。
サラリーマンはやはり働き者だった?
では次にサラリーマンの労働時間を見ていく。
- 140時間以上200時間未満(1日約7~10時間)・・・51.0%
- 20時間以上60時間未満(1日約1~3時間)・・・20.1%
- 200時間以上250時間未満(1日約10~12.5時間)・・・11.5%
20時間以上60時間未満の人は、ほかの仕事と掛け持ちしているか主婦と考えられる。そうなるとサラリーマンのほとんどの人が1日7~10時間、多い人だと10~10.5時間働いているということになるのだ。
フリーランスは労働時間のコントロールができる
フリーランスとサラリーマンの労働時間を見ると、
- フリーランスのほうが労働時間が短い
- サラリーマンはほぼ労働時間が決まっているのに対してフリーランスは個人差がある
という違いがあることがわかった。
フリーランスは自分で1日の労働時間を決められるが、サラリーマンは自分の都合で時間を短くすることができない。そのため、ほとんどのサラリーマンが140時間以上200時間未満という結果になっているのだ。
もちろん労働時間が短くなればそのぶんフリーランスの収入は減る。しかし、集中して作業を進めたり、短い時間でたくさん稼げる仕事を選べば、収入が減ることなく労働時間を短縮できるだろう。
フリーランスとサラリーマンの労働時間の違いを見ると、フリーランスのほうが短い労働時間で一定の収入を稼げるということがわかっていただけただろうか。
フリーランスは海外旅行も夢ではない
労働時間と同じく休日についてもどのような差があるのか気になる人はいるはずだ。
ここまでで説明したとおり、フリーランスは勤務時間だけでなく休日も自分の都合で取得できる。
それに対してサラリーマンは自分の都合で勤務時間を短くできないだけでなく、休日も自由に取れないと感じている人がほとんどなのだ。
有給休暇はあっても仕事が忙しく、代わりに作業ができる人がいないので休みが取れない。上司が休ませてくれない。このような意見は決して少なくない。
フリーランスの場合も代わりに仕事ができる人がいないが、そのぶん仕事の負荷を減らす、つまり受注を減らせば休みを取得できる。長い連休も取れるので海外旅行へ行くのも夢ではないのだ。
ただしそのぶんフリーランスは有給休暇ではないので、働かない日は基本的に収入は『ゼロ』という点は忘れてはいけない。
Webライターと働き方改革には密接な関係がある
サラリーマンの方は『働き方改革』という言葉を一度は耳にしたことがあるはずだ。
働き方改革とは政府の重要政策の一つだが、2008年を境に人口が減少し続けている日本が、このまま人口が減り、労働不足となるのを防ぐために作られたものだ。
実はこの働き方改革は、フリーランスのなかでもWebライターと密接な関係がある。
一体どのような点で関係があるのか、詳しく説明ていこう。
労働不足を回避するために作られた働き方改革
日本が将来、労働力不足に陥らないために実施されたのが働き方改革だ。
労働不足を解消するためには、『働き手を増やすこと』『出生率を向上させること』『労働生産性を向上させること』この3つを実施する必要がある。
つまり子どもの数を増やすことで働く人を増やすことと、少ない人数でたくさんの作業ができるようにしていかなければならないということだ。
そのために重要になるのが、
- 正社員と非正社員の不合理な待遇の差を解消すること
- 働き方を多様化すること
- 長時間労働の是正
の3つである。
サラリーマンを例にあげてもう少し詳しく説明すると、正社員と非正社員の給料の差を大きくしないことや、オフィス以外でも仕事ができるようにすること、残業や休日出勤を減らすこと、1日の労働時間を短くすることが必要ということだ。
しかしこれは会社にとって簡単にできることではなく、働き方改革が実施されてからも「これまでとほんとど働き方は変わっていない」と感じる方は多いのではないか。
また、残業や休日出勤、労働時間が減ると収入の減少につながるのではと不安を抱えている人もいるだろう。
そこで注目したいのが『フリーランスのWebライター』だ。
手っ取り早く働き方改革が実現できるのはWebライター
フリーランスの職業のなかでもWebライターは、カメラマンやメイキャップアイーティストと比べて、特別な技術や資格が必要ないので初心者でもスキルを身につけられる。
特別な技術が必要ないと「フリーランスは不安定で保証もないから怖い」という人でも安心できるのではないか。
また、Webライターの仕事は記事単価や文字単価で決まることが多く、1時間あたり何文字書けるかで時給が変わる職業だ。
たとえば、1記事2000文字4000円の仕事を1時間で終わらせられれば、時給はなんと4,000円になる。
時給4,000円なら1日5時間ほど働けば20,000円稼げるので、サラリーマンよりも簡単に長時間労働を避けられるのだ。
また、Webライターはパソコンとネット環境があればどこでも作業ができるので、多様な働き方も実現できるだろう。フリーランスなので正社員、非正社員というくくりもない。
このようにフリーランスのWebライターになれば働き方改革を実現できるだけでなく、手に職をつけていない人でも安定して稼げる可能性が高いことはもうおわかりいただけただろう。
今の自分の収入・働き方に満足しているかどうか一度は考えてみるべき
今回はフリーランスという生き方とサラリーマン、そして働き方改革について説明をしてきた。
ひと昔前は『学校を卒業したら会社に就職する』というのが一般的だったが、近ごろはフリーランスの道を選ぶ人も増えている。
『働き方』は多様化しつつあるが、一度今の自分の収入や働き方に満足しているかどうか、きちんと考えてみるのは重要なことと言える。
もし「自由が足りない」「収入が安定していない」「今の会社では働き方改革の実施は難しい」と思うなら、フリーランスという生き方を選択することも視野に入れてみてはいかがだろうか。
そこで「フリーランスになりたい」と強く感じたら、初心者でも安定した収入を得やすいWebライターを目指すのが得策だ。
ただしWebライターは誰でもなれる分、ほかのライターより『質の良い記事』を書けるスキルを持っていなければ、生き残るのが難しい職業とも言える。
「文章は書けるけどまとまりがない」「まわりくどい文章で読者に伝わらない」このような質では、最悪、全く仕事が取れず、サラーリマンに逆戻りという可能性も否定できない。
質の良い記事を書けるスキルを身につけるには、『文章を書くプロ』から直接ノウハウを学ぶのが一番の近道だ。
独学では回り道になる。
トライアンドエラーも大切だが、場合によってはエラーの連続で挫折・・・なんてこともあるだろう。
せっかく目指したフリーランスのWebライターという道を、挫折という形で終わらせてもいいのだろうか?
いいはずがない、それが答えのはずだ。
そこでおすすめしたいのが、在宅で稼げるプロを書籍著者が教えるスクール『WU(ウー)』である。
このスクールは『はじめてのWordPress』などIT系の書籍著者から直接ライティングのノウハウを学べる。
もちろん教材を配ってハイ終わり、と誰でもできるカリキュラムではない。
配られるテキストは、ライティングのスキルに必要なノウハウが全て詰まった完全オリジナルのものだ。
生徒のモチベーションをキープするために、2週に一度のペースでオンライン面談を実施する。
課題演習は細かく添削、スキルが身につくまで無制限で演習していく。
質問は随時LINEを使って即回答してくれる。
正直、ここまで徹底的にサポートするスクールはほかにはない。
少なくとも私は見たことがない。
満足していない現状から『いち早く』脱出し、フリーランスという生き方で成功したい。
そう思う人にとって、『WU(ウー)』は「入会してよかった」と心から思えるスクールのはずだ。
将来を明るいものへと導いてくれるものは、今ここに、目の前にある。
『今』を逃したら、もう二度とチャンスは巡ってこないかもしれない。
掴み取るなら今以外ない。そう断言しても間違いではないはずだ。
在宅で稼げるプロを書籍著者が教えるスクール『WU(ウー)』について詳しく見る
参考サイト
フリーランスとは?意味や定義を解説 | フリーランスの案件・求人はPE-BANK
フリーランス白書2018 フリーランス協会
https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2019/03/freelancehakusho2019_suvey20190306.pdf
【わかりやすい】「働き方改革」とは。変わる5つのこと、目的・概要まとめ – Intage 知る Gallery