NEEWER Q300 300Ws ハイパワーかつ超低価格のストロボを忖度ナシ購入レビュー!本当に使えるのか?資格はないのか?

カメラ

このサイトではどちらかというと新興でまだつ買っている人が少なめの「NEEWER」のストロボのレビューをいくつか掲載しています。近頃は低価格帯のストロトボと言えばGODOXが定番ですが、NEEWERはその上をイク低価格路線であることが、ある意味代々のとくと湯と言えるでしょう。

NEEWERのモノブロックストロボのラインナップとしては、GODOXのAD200とそっくりな200WsのQ3、そして400WsのQ4となっていましたが、このたびその間を埋める300Wsの「Q300」が登場しました。

いまいち統一感のないわかりにくいネーミングが少し謎ですが、300WsとなるとやはりGODOXのAD300のライバルなのでは?と感じられるはずです。

しかし実際に手にしてみたところ、ストロボのキャラクターとしてはAD300とはまったく異なるモノ、と考えた方が町がなさそうです。

ということで、さっそく購入して(Amazonのブラックフライデーで30%オフだったのです!)手元に届きましたので、詳しく見ていきましょう。

尚子の原稿を書いている時点ではまだ実際に撮影でつ買ったわけではないため、使用感などの現場でのレビューはまた改めて追記などしていくかも知れません。

NEEWER Q300はAD300で300はなくGodox MS300-Vのバッテリー付きバージョン?

さっそく結論から話を進めてしまうと、このQ300と言うストロボはAD300のライバルとは少し違うイメージのようです。ただし筆者はAD300をつ買ったことがないので細かいことまではわかりません。それなのになぜそう断言するかというと、それはフラッシュバルブの形状がAD300のモノとは明らかに異なるからです。

さらにサイズ感はAD300よりもかなり大柄で、同じ円筒の形状とは言えライバルと呼ぶのは少し違うの中という気がします。

バルブのカタチはGODOXのバッテリーなしストロボMS300-Vそっくり

実はこのQ300のバルブの形状はGODOXのバッテリーなしストロボMS300-Vとそっくりなのです。

恐らくこのバルブありきでQ300は造られているのではないのかなと思います。それであればサイズ感やスペックがAD300とはまったく違うというのも合点がいきます。

おそらく、ですが、このバルブを採用することでとにかくローコストで300Wsのバッテリー敷物ブロックストロボを開発しようというのが、このQ300なのではないのかなという気がします。

それはなぜなのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

Q300の外見的特徴と操作性

まずはQ300にはじめて触れたときのインプレッションから。

その前にAmazon方届いたときの、箱の大きさに驚くはずです。恐らく1クラス上のQ4寄りも巨大な箱が届くはずです。この箱、捨てるのもどうかと思うと、保管場所に少し悩むはずです。

外装はまずまずの質感

外見は商品写真を見ればわかるよう、いわゆる茶筒型です。Q4の独特なスクエア形状とはまったく違う方向性ですね。この外見はAD300っぽいのですが、大きさはかなり違います。

表面はQ3と同じようならバーコーティングのような質感で、悪くありません。Q3は1年以上使っていますが、表面のきずなづがつきにくくいい感じです。多少ラフに扱っても、キズという意味ではあまり心配する必要はなさそうです。

ダイヤルなしの操作系は極めてシンプル・液晶も見やすい

操作パネルに関しては、後ろ側のボタンのみで近頃のストロボでは当たり前についているダイヤルはついていません。ですから本体で光量を調整したり、チャンネルを設定する際にもボタンの「+ -」を使うことになります。とは言っても基本は本体で光量を設定することはほとんどありませんので、あまり苦にならないでしょう。

液晶は見やすい部類に入るはずです。そもそも多機能でないので、表示できる項目も多くありません。実際には光量とグループ、チャンネルがぱっとみて確認できれば問題ありません。チャージの状態を示すアイコンがありますが、実際にはフル発光でも3秒ほどですからあまり気にすることもないはずです。

300Wsのハイパワーを普通に使えるはず

始めに言ったとおり、まだ実際に撮影に使っていませんので断言はしませんが、テスト発光した限りにおいては、普通に300Wsのストロボとして使えるはずです。

気になるリサイクルタイムもカタログスペック、フル発光で2.5秒となっていますがほぼそんな感じでした。20回ほど発光テストしましたが、そこまでへたばる感じでもありませんでした。このあたりはAC電源につなぐストロボよりもアドバンテージがあるのではないでしょうか。

光量をフル発光でなく1/2、1/4に抑えれば、普通に連写も可能な感じです。

ちなみにテストの範囲でファンはストロボの発光だけで回ることはありませんでした。ただしモデリングランプを付けるとすぐにブーンと回り始めます。

最大のネックは重さと持ち運びにくさ?

さてこのようにこのQ300、300Wsのバッテリー付きの外に持ち出せるストロボとして、充分な機能があることは間違いなさそうです。

しかし問題がないわけではありません。

何よりまず、そのサイズ感による弊害です。

専用のキャリーケースが付属していない

とにかくでかいというのが、このQ300を開封したときの感想です。なんとなくAmazonのレビューなどを見て覚悟はしていましたが、その覚悟を超える大きさです。

知り合いのカメラマンはAD300をカメラバッグのレンズ収納部分に入れているようですが、おそらくQ300はそういうわけにはいきません。通常のレンズ収納のスペースにはおさまりきらないので、持ち出す際にどこに入れるかで頭を悩まされるのは間違いなさそうです。

さらにキャリケースや収納袋の類いも付属していませんので、傷つけずにどう運ぶかも課題です。

もちろん発光バルブ部分には半卵型のカバーがついているのでバルブを運搬中に割ってしまうリスクは少ないはずですが、いまだにこれをどう運ぶべきなのか思案中です。

そしてかなり重い

重さも大きな問題です。

と言っても単純に重さだけでしたらAD300と大差はないようなので、これは仕方ないことかも知れません。

重量的にはQ4と変わらないので、今日は荷物を軽くしたいからQ4でなくQ300でおでかけしよう、ということにはならなさそうです。

といいながらもケースがないので、ガサッとカメラリュックの上の部分に突っ込むような収納の仕方は可能です。恐らく実際にはそんな使い方になりそうです。ただしその場合、リフレクターをどうするかも考えなければならないのですが…

その他の優れたポイント

先に文句ばかり書いてしまいましたが、もちろんQ300ならで歯の利点もたくさんあります。

ボーエンズマウントで直付けできる

まずは発光チューブの周辺に、ボーエンズマウントが直接取り付けられるというのは大きなメリットでしょう。

自社企画の独自マウントでなく汎用性のあるマウントを、本体にそのまま取り付けられればソフトボックスやオパライトなどのアクセサリーを、専用のアダプターなしで利用できます。ボーエンズマウントのアダプターは金属製で結構重いから、それが不要となれば重量的に有利ですよね。

簡易コマンダーが付属しシンクロコードも付属するのですぐに使える

Q300には専用の簡易コマンダーが付属しています。ですからNEEWERのQシステムコマンダーを持っていなくても、すぐにコマンダーを使って使用できます。

とは言っても光量の調整や複数のストロボをコントロールするにはやはりQ-Proコマンダーが必要でしょうが、まずはお試しで使いたいという場合でも、購入してすぐに使えるというのはメリットでしょう。

近頃のストロボとしては珍しく、有線のシンクロコードも付属していますので、こちらもコマンダーを持っていない人への配慮と言えるでしょう。光シンクロにも対応しています。

モデリングランプは明るい(ただし黄色い)

モデリングランプも使えます。かなり明るいです。

ただし使えるだけと言ってはなんですが、考慮の調整はできなさそうですし、何よりかなり色が黄色寄りです。

ですからLEDランプの代わりと言うよりも、そもそものモデリングランプとしての使い方が基本となるはずです。

あと、モデリングランプをオンにするとファンが回り始めますので、つけっぱなしにしているとバッテリーをかなり消費しそうです。

ちなみにまだ説明書読んでいないので詳しくわかりませんが、コマンダー側からモデリングランプのオンオフができませんでした。さらに本体側でランプをオンにした後、コマンダーで光量などを変更すると、ランプが消えてしまいます。

このあたりはもしかしたらコマンダーのファームウェアアップデートが必要なのかな?(2024年12月時点でのバージョンアップではまだダメでした)

チャージスピードに不満はなさそう

チャージスピード(リサイクルタイム)はカタログスペックで「約0.4-2.5秒」ということです。実際に開かせてみましたが、おおむねスペック通り使えそうな感じです。

このあたりはさすが大容量のバッテリーを積んでいるだけのことはあるのではないでしょうか。高速連写とかで使わなければ、とくに待つことなくスムーズに撮影できそうです。

リフレクターにディフューザーも付属

付属品としてリフレクターがついてきます。もちろんボーエンズマウントで取り付けます。簡易的にライティングするのならこのリフレクターに、同梱のディフューザー(白い布です)を付ければ良い感じです。

もしボーエンズマウントのアクセサリーを持って行くのなら、このリフレクターは置いていっても良いでしょう。Q4のようにバルブの保護を兼用しているわけではなく、保護は専用のカバーを使いますので、リフレクターは必携ではありません。

閃光時間の調整ができる

Q300の特徴としては、閃光時間の調整ができるという機能もあるようです。

ただしこれ、私自身どう使うのか良くわかっていません。少し勉強します。ただしこれは専用のクイックモードで設定するため、香料と合わせて明るさを設定するものではないようです。当然ながら、コマンダー側で設定できません。(多分)

その他の注意ポイント

このようにQ300は低価格でハイパワーというコンセプトのモデルですから、オミットされている機能がいくつかあります。開けてみて「アレ?」と思った手点をまとめてみました。

ハイスピードシンクロ・TTLは非対応

今どきのものブロックストロボではほぼ当然のようについている、HSS、TTLには非対応です。

両者ともつ買う人は使うのでしょうが、つ買わない人は使わない機能だと思いますし、個人的にはまあ仕方ないなと言う程度のオミットです。

ただしどうしてもこの両機能がないと困るという使い方をする型には、オススメできません。

光量の微調整はコマンダーでのみ可能 ただし最低が1/64

本体側で光量を設定する場合、ボタンで設定するのですが、この際「1/○」ごとでしか設定できず、通常の「1/4 +*」といった*の設定ができません。つまり「1/1 1/2 1/4 1/8 1/16 1/32 1/64」の7つのみ変更可能ということになります。

ただしコマンダーを使えば、コマンダー側でのプラス設定は可能なようです。試しに設定してみましたが、プラスにした分明るくなっているようでした。

さらに最低が1/64と言うのも注意ポイントです。補助的に使うには明るすぎますので、Q300飲みでライティングするとなると、厳しい場面があるかも知れません。自分としてはQ3、Q4あるいはV1があるので、補助的に暗い補助が必要な場合はそちらを使うので問題ない感じです。

モデリングランプはついてはいるが…

モデリングランプがついているのはありがたいのですが、色温度はかなり黄色寄り。色温度は3050K固定です。光量の調整もできません。

さらにQproトリガーでのオンオフができないので、ちょっと面倒ですが、必要なシーンだけモデリングランプを使うと考えれば、これもまあ許容範囲内でしょう。ついているだけマシです。

グリップ(アダプター)は取り外し不可

外観的に気になるのが、スタンドに取り付けるアダプターです。他のモデルは別体型のアダプターがついているのですが、Q300の場合一見同じ形状のアダプターが捻じて固定されているため、外せません。

これは収納や持ち運びの際、アダプターが出っ張って邪魔になるというのが問題です。ただでさえ大きなサイズなのに、そこにアダプター分がはみ出ていると、邪魔ですよね。余談ですが持ち運ぶ際の場所取りもそうですが、普段どこに本体を置くかもそれなりに悩んでしまいます。収まりのいいカメラバッグに入れて置ければ良いのですが…

付加機能は極力オミットしてとにかく低価格にこだわったハイパワーストロボ

ということで、ネガティブな部分を結果としてクローズアップしてしまいガチな内容となってしまいましたが、筆者としては(まだ実際に稼働させていないものの)納得のいくストロボとなっています。

それは言うまでもなく、値段の優位性によるものです。

なにしろ購入したのはAmazonのブラックフライデーで2万6000円程度だったという、驚くほどのロープライス。これは200WsのQ3より安いのです。

ちなみに標準的な価格は3万7999円。執筆時点で公式では20%オフになっていますので、ほぼ3万円です。ちなみにこの価格、200WsのQ3とまったく同じです。

比べるものではないとわかっていながらGODOXのAD300Proの価格は7万1150円(Amazon価格)

驚くべきことに半額以下の値段で同パワーのストロボが買えてしまうのです。

今回紹介したような「〜がない」という機能をすべて排除し、ひたすらローコストに仕上げてみたというのが、このQ300であり、「これでいいんだよ」という方にとっては、ベストな選択なるかもしれないストロボと言えるのではないでしょうか。

どんな人がこのQ300を買うべき?

このようにQ300はある意味低価格でハイパワーというコンセプトを、徹底的に追求したストロボ言うことができます。

ですから逆に、買うべき人というのも絞られてくるかも知れません。

特にTTLが使えなかったり、光量をめちゃくちゃ抑えることができなかったりというのは、汎用的な使い方をしようとすると、時に役不足になってしまうかも知れません。

しかしその辺の設定は普段使わず、あくまで光量が欲しいというのであれば、Q300は候補の一つとして魅力的に映るはずです。

あるいはすでにNEEWERのストロボをシステムとして使っていて、NEEWERのコマンダーを持っているのであれば、そのシステムに組み込む候補としてもQ300は手軽に追加できる価格帯となっているはずです。

NEEWER Q300 300Ws 2.4G 屋外スタジオ フラッシュ
【300Wsハイパワー屋外ストロボフラッシュ】最大300Wフラッシュ出力、1/64-1/1の間で調整可能なフラッシュ出力、安定した5600K(±200K)の色温度により、NEEWER Q300屋外フラッシュは自然でバランスの取れた照明効果を...
タイトルとURLをコピーしました