今一番気になるストロボ「NEEWER Q4 400Ws 2.4G TTL Flash」実践レビューGODOXをAD400を超えた?その価格は?

カメラ

詳しくは他の記事の内容に譲りますが、ストロボの一式をNEEWERにリプレイスし、これまで200WのQ3を2台と、クリップオン(実際にはほとんどがオフストロボで使っています)「V1」、そしてコマンダーを使っていました。

ほとんどのシーンではコレで充分なのですが、しかしどうしてもニューモデルであるQ4が気になって仕方ありません。

Q3が200Wですから、バチくそ明るい日中シンクロか、大きな会議室を全体使ったバウンスでもしない限りこれ以上のパワーが要るかと言えば、少なくともマストではありません。

ただ、200Wで役不足ではないのですが、やや物足りない気がしないでもありません。

こんなシーンのために400Wが欲しいなと思った

具体的にどんなケースかと言えば、スタジオ撮影で紗幕を使ったライティングをする時、被写体からかなり離してセッティングすると、200WのQ3を2灯置くとフル発光が必要になる時がありました。(もちろんSSとf値次第でしょうが)

ただその時Q3でフル発光を続で取っていると、50カットくらいでオーバーヒートしてしまいました。リサイクルタイムが長くなるのは致し方ないにしても、それ以上使うとおそらく強制停止になってしまいます。真夏の冷房がやや弱い室内です。まあ、よく頑張ったとも言えますが、そうなるとその後はフル発光を諦めなければなりません。結局1/2以下に落として続行したのですが、若干コレじゃない感の仕上がりに。

このようなシーンでもし400WのQ4があれば、発光量の負担は半減で切る計算になります。

つまりQ3X2台+Q4 1台であればQ3でフル発光の2台分の光量を、1/2で出せるためもう少し連続撮影ができるはずですよね。(実際にまだ試していないのであくまで理論上の話です)

NEEWER Q4 400Ws 2.4G TTL スタジオストロボ - NEEWER
30W LED モデリングライトを備えたQ4 は、TTL、ワイヤレス トリガー、高速同期、先幕/後幕同期をサポートし、400 回のフルパワーフラッシュ、0.01~1.2 秒のリサイクル、および1/209~1/10989 秒のフラッシュ持続時...

もちろん、日中シンクロも

個人的にはあまりしないのですが、逆光の日中シンクロでも200WのQ3だとややパワー不足かもしれないという気もしました。

これも光量を落とせばいいのでしょうが、バシバシフル発光で使うと暑い時なら余計にすぐオーバーヒートしてしまうはずです。

そんな時でも400WのQ4があれば、おそらくハードな日中シンクロでも充分耐えうるのでは?と思います。

実際に購入してどうだった?

ということで、せっかくNEEWERで一式そろえ始めたので、エイヤッと買ってしまいました。Q4

予想はしていたのでおおむね想像通りでしたが、まずはファーストインプレッションを書いていきます。

まずはでかくて重い

箱を開けて中から本体を取りだして、とにかく重さとででかさにびっくり。

と言っても実機を見たことがありませんが、GODOXのAD400もきっとかなりでかいはずです。

Q4のデザイン的な特徴としては、これまでAD200やV1といったGODOX製品(およびそのオリジナルであるProfoto)のある意味クローンデザインがメインでしたが、このQ4は多分オリジナルである意味NEEWERが本気出したの?というイメージですよね。

おそらくスペック的にはGodox AD400Proと同等と思われますが、外観はまったく異なり、全体が円柱型のGodox AD400Proに対して、Q4は長方形のブロックの上に短めの円柱が乗っているデザインです。

これ、どちらがいいのでしょうか。使用している時と、携帯性として。

Q4の持ち運び具合は?

実物を見てどう運ぶかを考えたのですが、多分コレは何かのバッグにぽんと放り込むよりは、そもそも入っていた発泡スチロールで本体を固定できるキャリングケースにしまって持ち運ぶのが、破損を防ぐためにも正解かと思います。(海外のYouTuberの動画を見たら、現在は専用のプラスチック製?のキャリーケースに入っているようです)

ですからバッグやスーツケースにキャリングケースごと入れて運ぶしかないかなと思います。ただし付属品一式を持ち歩かないと思うので、キャリングケースは無駄に大きかったりします。

あるいはバルブ部分とディフューザーは取り外しできますから、バルブを割ってしまうリスクを恐れないのなら元々入っていた紙の箱にバルブを入れ、円柱のデュフューザーを取り外せば、本体はわりと薄めの四角の箱ですから、コンパクトに持ち運べるかも知れません。

バルブの取り外しはなんとなく怖い気もしますが…(あとこのバルブ、万一破損した場合に交換部品はあるのでしょうか?形状的にAD400のバルブに非常に似てる気もするのですが)

実際に撮影に使ってみた

さっそく日中シンクロで使ってみました。

時間的には秋の夕方前、まだ肉眼では明るい時間帯に、太陽を背景にした作品取りです。

とりあえず撮影結果を

こちらはNDフィルターを付けてISO100、F2.8開放撮影のイメージです。ストロボもフル発光。400wあるとさすがにこんな感じも特に工夫することなく撮れてしまいます。200wと比較していませんが、Q3だと一寸いろいろ工夫しないと同じタッチにはならなさそうです。

NEEWER Q4のコスパを考えてみる

といってもバッテリー式の400WはGODOXにもありますし、他の選択肢も考えられます。

ですからやはりQ4を選択する主な動機としては、価格がポイントとなるはずです。

では、価格を比較してみましょう。

購入はセール時がオススメ

NEEWER Q4のお値段は、公式サイトでの定価が

¥62,999

となっています。ただしこの記事を執筆時点では20%オフオフで

¥54,399 ¥50,399

です。(記事を書いた時より現在さらに4000円安くなっていました!

NEEWER Q4 400Ws 2.4G TTL スタジオストロボ - NEEWER
30W LED モデリングライトを備えたQ4 は、TTL、ワイヤレス トリガー、高速同期、先幕/後幕同期をサポートし、400 回のフルパワーフラッシュ、0.01~1.2 秒のリサイクル、および1/209~1/10989 秒のフラッシュ持続時...

Q3の時もこのセール価格で購入しましたが、やはり20%オフオフは大きいですよね。値段が高くなるほどそれは顕著になります。Q4の場合セールと定価の価格差は1万3500円です。

ちなみに現時点でのアマゾンの価格をチェックしてみると

Amazon | NEEWER Q4 400Ws 2.4G TTL スタジオストロボ (新外観) 1/8000 HSS 2800mAh リチウム電池駆動ストロボライト 屋外撮影用モノライト 30W モデリングランプ/400フルパワーフラッシュ/0.01-1.2sリサイクル/Bowensマウント | モノブロックストロボ 通販
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¥67,999で、10000円クーポンが出ているので、¥57,999。NEEWER公式よりも4500円ほど高くなっています。発送はこれを書いている時点では1週間ほどかかるようなので、公式とあまり変わらないかも知れません。

GODOX AD400と比較してみると

では直接的なライバルとなると思われるGODOX AD400と、価格面での比較をしてみましょう。

アマゾンでチェックしてみるとGODOX AD400は

¥84,630

となっていますが、こちらは並行輸入品。GODOXの並行もののサポートに関しては実際に依頼しないとなんとも言えない部分がありますが、少なくともNEEWERの公式で購入したものに関しては、正規ものとなり、一応サポートはされるとサイトには書かれています。

まずこのふたつを比較すると、NEEWER Q4の方がセール価格でない定価ベースでも21,631円程度安いということになります。

さらにセール価格で購入できれば

3万4,231円の差

となり、一気にお得感が激増しになるはずです。

もちろんQ4とAD40は、Q3とAD200、あるいはZ1とV1のようにある意味レプリカ的な商品ではなく、カタチがまったく違うので一概に比べることができません。

しかしだからこそ逆にQ4ならではの使い道や使い勝手の良さというのも際立つはずですから、逆にこの価格差は大きな意味があるのではないでしょうか。

ちなみにGODOXの国内公式のリセーラーであるケンコートキナーでの扱いとしては、公式オンラインショップで、¥129,800という価格がついております。

300Wでは物足りないけど、リーズナブルなストロボが欲しい、というのであればこのQ4が選択肢のひとつに浮かび上がってくるはずです。

参考までにアマゾンで一クラス下とも言える300WのGODOX AD300Proの価格が「¥67,830」ですから、実質的に価格的なライバルはGODOX AD300Proとなるのかも知れません。

300Wの価格で(あるいはセールならそれよりもずっと安く)400Wが使えるという意味では、かなりお得なアイテムといえるのではないでしょうか。

NEEWER Q4を購入するメリットは?

ではそのQ4ならではの使い方というか、メリットというのはどんなものなのでしょう。

まだそこまで使い込んでおらず、日中のロケで数10ショット撮っただけですからレビューとしては今後さらに使い込んでから改めて紹介したいと思いますが、今の時点で書けることを書いておこうと思います。

モデリングランプがめちゃくちゃ明るい

まずはおまけ的な話ですが、モデリングランプが明るいのです。出力は30Wということなので、ちょっとしたビデオライト並みです。

ただし色温度の調整はできないと思います。あくまでモデリングランプとして使えるという話ですが、やはり暗所での撮影のピント合わせなど、この明るさならディフューザーがついていてもそれなりに使える気がします。

そのままボーエンスマウントが使える

Q4には標準の円柱型のディフューザーがついていますが、これはボックス型の本体側がボーエンスマウントになっていてそこに付けられています。

ですからこれを外せば、一般的なボーエンスマウントのアクセサリーを直接取り付けられます。

S型ブラケットを用意せずに済みますので、その分持ち運ぶ際の荷物が減るはずです。(といっても本体がそもそも重いんですけどね)

さらにそのおかげでS型ブラケットから本体が外れて落ちる心配も減るでしょう。

フル発光でもまずまず使えそう

光量などに関してはおそらくどこかのYouTuberの方が紹介してくれると思いますが、フル発光で数十ショット撮った限りではオーバーヒートする気配がありませんでした。

ちなみにQ4には本体下面にスリットが入っていて、しばらく使っていると「ヴゥーン」と音がしていましたので、ファンがついていると思います。

Q3はスタジオでフル発光100ショット撮る前に制限がかかってしまいましたが、倍の出力でもサイズが大きくファン付きであればQ4の方が長時間安定して使えるような気がします。(このあたりはもう少し使い込んでから改めてレビューしますね)

ボックス型なのでそのまま置ける

Q4は円筒形でなく本体がボックス型なので、おいてもコロコロ転がらず、地面や水平な場所に置けばそのまま使えそうです。

ただし先ほど書いたように下面に排熱スリットがありますので、地べたおくと排熱できずにオーバーヒートしてしまうかも知れません。

ただし本体上部には持ち手(ハンドル)がついていますので、最悪片手で持ちながら使うこともできます。

ただしかなり重いので、片手持ちはかなり厳しい気がします。スタンドに取り付ける用ブラケットもあり、公式ではここを握って片手持ちをしている写真もあるのですが、これも筋力がある人限定の使い方の気がします。

NEEWER Q4のデメリットはある?

もちろんQ4は何もかも素晴らしいと言い切ることもできないはずです。デメリットについて見てみましょう。

システム一式をNEEWERに入れ替えられるか?

もしQ4をメインで使うとなると、コマンダーごと使うのが正解のはずです。例えばGODOXなどと混在させて使うのなら、S1S2で光シンクロという方法もありますが、使い勝手の面では若干残念な状態ですよね。手元で光量の調整ができませんし。

となるとコマンダーごとNEEWERにリプレイスすることになるのですが、このNEEWERのコマンダーがくせ者で、Z1の記事でも書いたのですが、光量1/128までしか落とせません。Q4自体は1/256の設定があるのですが、コマンダーを使うとこの設定が使えません。

まあ400Wの機械ですし逆にそこまで光量を落とすシーンはあまりないのかも知れませんが。

あとどうしてもこのコマンダー、不発が多い気がします。このあたりは、アップデートと言うよりはむしろ新型のコマンダーが早く出ないかなと思っています。

で、そうなるとその他のストロボもできればNEEWERの商品でそろえたくなりますよね。現実的にはQ3とZ1になると思います。

筆者としてはその組み合わせでそろえてしまいましたが、今すでにGODOXなどを使っていると、そこまでして全部入れ替える必要はあるのかな?ということは、よく検討するべきかも知れません。

モデリングランプを使いまくるとバッテリーに不安が

バッテリーはQ3と比較してもかなり大きなサイズですから、出力が高いからといってそこまで減らないだろうと思っていましたが、実は、充電せずに何回か撮影しようとした時にバッテリー切れを何度か起こしてしまいました。

フル発光すればそれなりに電力は使いますので仕方ないのですが、おそらくそれ以上にモデリングランプを全開でつけっぱなしにしていると、そちらの方でかなり電気を食っている気がします。

モデリングランプは多分一定時間で切れるのですが、連続で撮影していればその間はつきっぱなしになるはずです。モデリングランプは30Wですからそれなりに消費してしまうため、光量を落としながら不要な時はオフにするクセを付けておきましょう。

付属のリフレクターが外れにくくなった

もう一つ少し使い込んで起こった問題が、付属のリフレクターの脱着が堅くなってしまったこと。

これはボーエンスマウントで取り付けるのですが、くるっと回して外すのが回りにくくなり、すぽっと抜けずかなり気合いを入れて引っこ抜かないと外れなくなってしまっています。

ほかのリフレクターなどを付ける場合は問題ないので、マウント側でなく付属のリフレクター側が熱で変形してしまったのかな?という感じです。

もし勝ちがちに固まってしまうと、このリフレクターはバルブ保護の目的で普段つけっぱなしにしなければならないので、少し困りものです。ネジ回しを市内でまっすぐはめたままにしておけば、撮れないことはなさそうなのですが。

NEEWER Q4 400Ws 2.4G TTL スタジオストロボ - NEEWER
30W LED モデリングライトを備えたQ4 は、TTL、ワイヤレス トリガー、高速同期、先幕/後幕同期をサポートし、400 回のフルパワーフラッシュ、0.01~1.2 秒のリサイクル、および1/209~1/10989 秒のフラッシュ持続時...
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