「書評:よるのふくらみ 窪美澄」受け入れて欲しい気持ちと受け入れられない気持ち

こんにちは、りぴです。

梅雨に入って結構な日にちが経ってますけど、なかなかまとまった雨が降らないですよね。中途半端にパラパラ降っていたり、どんより曇るだけの日々が続いていて、気分も憂鬱になってしまいそう。

でも、梅雨が明けたら明けたで、本格的な夏がやって来てしまいますね。実はこの前、事務所用の冷蔵庫と冷房を購入してきちゃいました!(まだなかったんです)

いよいよ今日取り付けなので、朝からわくわくしてます。なんとか間に合いました、夏を乗り切る準備が(笑)

さてさて、今日も昨日に引き続き、書評記事を投稿します。

今回ご紹介するのはこちらの本です。

「よるのふくらみ 窪美澄」

主人公の女の子とその彼氏の物語なのですが、結構エロい感じです。「よるのふくらみ」というタイトルからも、なんとなくそんな雰囲気が出てますよね。

もちろんただエロいだけじゃないです。そういうことに対する女性のモヤモヤっとした思いを、ストレートに表現してくれているので、とても面白かったです。特に女性に読んで欲しい一冊かも知れません。

それでは書評スタートです!

作者の窪美澄(くぼみすみ)さんは、出産後にフリーライターとして活動後、2009年に「ミクマリ」で小説家デビューした作家さんです。出産後からもこれだけアクティブに活動できるんだと思ったら、ちょっと希望がわいてきました(笑)

「ふがいない僕は空を見た」という作品は映画化もされているので、そちらの本を読んだことがある人の方が多いかも知れませんね。ちなみに私は「よるのふくらみ」が初めてでした。

どちらの作品も結構「エロい系」なのですが、窪さんはライター時代に「女性の体と健康」をテーマにした記事を執筆していたようなので、そういうのがちょっと関係しているのかなと感じています。

まずこの「よるのふくらみ」を読んで驚いたのが、「女性も欲情する」という内容をストレートに表現しているところでした。男性の性欲についての話はごまんとありますが、女性の健康的な性欲に関する話って、男性ほどはありませんよね。というか、「女性も欲情するの?」ぐらいに思っている男性も多いのでは。

もちろん個人差はありますが、女性も人間なので欲情する時はあります。特に排卵が終わった頃、つまり生理前はホルモンバランスの関係で性欲が高まるのです。でも、例え彼氏や旦那がいても、相手に「今私、欲情してます」とは言えませんよね?恥ずかしいし、相手に引かれてしまったらどうしようと不安にもなるでしょう。主人公の女の子も、同じように悩み、結婚を控えた相手にこの思いをどう伝えたらよいのか、日々「悶々」としている訳です。

対する主人公の彼氏は、最終的に「女性に性欲がある」ということを受け入れられませんでした。「女性はそういう生き物ではない」と思っているからです。自分の中に女性に対する理想像があって、それに彼女が当てはまらないと、どこか違和感を抱いてしまう。かといって、彼女のことが嫌いな訳ではないので、彼自身も相当苦しんだことでしょう。

男女間の「セックス問題」は、結婚したあともずっと続いていく問題です。それだけが全てではないですが、そこの価値観に大きなズレがあると、長く付き合っていくのは難しいのでは、と私は考えています。だって、愛を確かめ合う大事なことですもん。「セックスをしたくない相手=遺伝子を残したくない相手」ぐらいのレベルで考えてます。

結婚するかしないかの話って、相手の容姿や経済力、性格を中心に考えられますけど、そこに「夜の生活」も入れなければならないと思います。それぐらい大事なことです。

素の自分をさらけ出す、相手の全てを受け入れるとは、性に関する価値観ももちろん含まれていることを忘れてはいけないな、と改めて感じさせてくれた作品でした。

ちなみに「よるのふくらみ」は短編集ですが、こちらも全体で一つの物語になっています。結婚を控えたアラサー女子が主人公のお話なので、未婚のアラサー女子が読んでも面白いと思います。

私はこの本を読んで窪さんにハマってしまったので、色々と読みあさり中です(笑)それぐらい魅力があるお話でしたので、よろしければぜひ一度読んでみて下さいね。

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