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スマホのカメラでデジイチのような「背景ボケ」が撮れる「ワイドアパーチャ」は本当に使えるのか?(HUAWAY Mate9)

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ケータイやスマホが普及する以前は、「写真を撮る」という行為は、記念日やイベント、旅行のときに限られていました。

しかし常に持ち歩く「スマホ」で気軽に写真が撮れる時代になり、写真と日常が非常に密につながるのが現代です。

数あるスマホの中で、iPhoneがここまで人気になっているのも、高いカメラ性能が人気の理由の一つではないかと筆者は考えています。

Androidでもカメラ機能を重視した機種はありますが、いろいろなシーンで手堅く綺麗な写真が撮れるのはどれか、と聞かれると、それはiPhoneのカメラと答えざるをえません。

ということで

「カメラ性能はいまやスマホの機種選択には欠かせないもの」

考えている方が多数ではないでしょうか。

そしてその中でも最近注目されているカメラの機能が「背景ぼかし」のテクニック、機能です。

今回はスマホの背景ぼかしについて、少し詳しく説明していきましょう。

そもそも背景ぼかしとは何か

背景ぼかし自体がどのようなものかは、実際に写真を見るのが一番わかりやすいですよね。

※なお今回のワイドアパーチャ写真の作例は、ファーウェイ(HUAWAY Mate9で撮影しています)

例えばカフェでお気に入りのスイーツに出会った時、どんなスイーツだったかを写真を撮って残しておきたいものです。

それをインスタやFacebookにアップするというSNSへの投稿も、見栄えの良いフォトジェニックな写真でのほうがベターです。

そう、他人に見せる写真であるのならなおさら綺麗な写真を撮りたい。そんな時に使えるテクニックが「背景ぼかし」なのです。

背景とは見せたい「もの」以外の部分を指します。

スイーツなら、スイーツ以外の「テーブルなどの部分」に輪郭や色彩をぼかすことで、スイーツ自体をはっきりと見せることができます。(上の写真例であれば、パンを見せたいといった感じで)

極端な話、とっちらかって汚いテーブルの上だったとしても。スイーツ以外をぼかして仕舞えばオシャレ写真の出来上がり。

これが背景ぼかしの極意です。

最近ではiPhoneのテレビコマーシャルが背景ぼかしにフィーチャーした内容で放映されているので、それを見た方もいるでしょう。(ちなみにiPhoneで背景ぼかし機能を持っているのは、二つのレンズを搭載した「iPhone7plius」のみです)

しかしスマホのカメラは、あらゆるシーンを想定して設計されていますから、背景ぼかしのような極端な撮り方は実はどちらかというと苦手です。

友達との旅行の写真を撮ったら、自分以外はみんなピントが合わずにボケていた、なんてことにならないよう、一般的なスマホのカメラは応用範囲の高い、いろいろなシーンで「すべてちゃんと写っている」写真が撮れるように調整されているのです。

その一方、カメラ専用機とも言えるデジタル一眼レフ(デジイチ)は「レンズ」を交換することで、目的に合わせた写真を撮ることができます。デジイチを使いたい!という動機の多くが、この背景ぼかしの写真を撮りたいからと言っても良いでしょう。

しかし仮にデジイチを使ったとしても、背景ボケの写真を撮るためには幾つかの条件やテクニックが必要です。

ここでカメラの基礎知識を語ると長くなるのではしょりますが(というか、筆者も語れるほどカメラのエキスパートではありませんし)、背景ぼかしをするためには標準で付いてくるレンズの他に、明るいレンズを別で購入するのが一般的です。

デジタルカメラの背景ボケの方法とは

デジタルカメラで背景ボケの写真を撮るためには、この「明るいレンズ」を使って、「絞り」を最大に開放して撮影します。明るいというのは、簡単に言えばたくさんの光を取り入れることができるレンズ、ということです。

もう一つの背景ボケの方法は、レンズをできるだけズーム(望遠)して撮影するというものです。

ただしスマホのズームは、デジタル処理で画素を拡大しているものがほとんどなので、スマホではズームしても背景はボケません。

さらにスマホのカメラは見てわかるように、デジカメのレンズと比較して非常に小さなレンズです。そのため、レンズの力だけで背景ぼかしの写真は撮影できないと言っても良いでしょう。

その一方でスマホは「デジタル処理」をするためのチップや、画像処理するためのソフトウェアがカメラよりも優れています。

実はスマホの背景ぼかしは、このソフトウェアを使って処理しているわけなんですね。

ではスマホの背景ボケはどうやって処理されているのでしょうか。

先の写真の作例は、スマホの「ワイドアパーチャ」というモードを使って撮影しています。これはデジイチの光学レンズ絞りをデジタル的にシミュレートする機能です。(詳細は記事の終わりの方で説明します)

ワイドアパーチャなどの背景ボケ機能が用意されていない普通のスマホでも、背景ボケを撮影する方法はあります。スマホカメラの特徴にもよりますが、もし手持ちのスマホカメラで、背景ボケの写真を撮影したのであれば、一度この方法を試してみてください。

スマホの一般的なボケは、「被写体との距離を短くし、背景を遠くにする」ことで撮影できます。

例えばテーブルの上のスイーツを撮影したいのであれば、できるだけスイーツに寄って、背景を遠くのものだけになるようにアングルを決めてください。

iPhone7で撮影した写真

このように背景が遠くのものであれば、普通のスマホカメラでも背景をぼかすことは可能です。

スマホならではのワイドアパーチャの活用法とは

背景を遠くにして撮影してぼかすのは、スマホに限らず一般的なカメラでのぼかしテクニックでもあります。

しかし、この方法では、近くの小物や、背景が遠くにあるものしか撮れません。

しかもレンズ性能は、機器の外観から見てわかるようにデジイチの方が圧倒的に上ですから(レンズの大きさを比べれば一目瞭然ですよね)、ごく限られた状況でしかぼかすことができません。

そこでワイドアパーチャです。

まずはワイドアパーチャを使って撮影した写真をみてください。同条件で撮影したiPhone7の写真との比較です。

上がワイドアパーチャモードをオンにしたMate9の作例、下がiPhone7です。

Mate9のワイドアパーチャオンで撮影

 

iPhone7で撮影(ノーマルモード)

背景のカーテンのボケ状態を見ればわかるように、明らかに背景ぼかしの度合いはワイドアパーチャの方が優れていることがわかるはずです。iPhoneではこの程度の背景との距離では背景はボケません。(写真クリックで拡大します)

さらに、接写ではなく、人物全身のポートレイトでワイドアパーチャを使うとどうなるでしょうか?

Mate9での人物全身ポートレイト撮影

作例はMate9のワイドアパーチャモードで、「絞り」を完全に解放、つまり、最も背景を強くぼかした写真です。ここまでの背景ボケは、通常のスマホカメラでは撮影できません。

なぜなら人物の全身ポートレイトは、全身を取るためにそこまで被写体に近づけず、背景までの距離もそれほど離れられないかららです。

しかしワイドアパーチャを使えば。全身を撮影できる距離まで離れ、さらにそこまで背景が遠くなくてもしっかりと背景ボケの写真が撮影できるのです。

あとからピントを合わせることも可能

HUAWAY Mate9のワイドアパーチャであれば、通常のデジタル一眼では不可能な「あとから焦点(ピント)を合わす対象を変え、ボケる範囲を変更できる」、という技も容易に使えます。

さらにさらに、ボケ具合も焦点と同様、後から変更可能です。

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先ほどの写真をMate9の「ギャラリー」で、後からワイドアパーチャの設定を変更し、背景にピントを合わせた例。背景がくっきりし、人物がボケるようになる。

通常のデジタル一眼での背景ぼかしは、レンズの特性と絞りを開放し、シャッタースピードをできるだけ早く設定し、きちんと焦点を合わせたい対象にピントを合わせて、その「前後」の物をぼかしますので、後からこのような処理をすることはできません。

しかしワイドアパーチャで撮影すれば、ある程度適当に写真を撮っても、後処理でピントを合わせたり、ぼかし具合を調整できるのが特徴となります。

では一体、スマホのワイドアパーチャはどうやって背景ぼかしの処理をしているのでしょうか。

HUAWAY MATE9のワイドアパーチャ機能を分析する

背景ぼかしの機能を「ワイドアパーチャ」という名前で、背景ぼかしの機能を提供しているのが「HUAWAY」というメーカーの「Mate9」「P9」などの最新機種です。(冒頭に紹介したiPhone7plusではこの機能のことを「ポートレートモード」と呼んでいます)

この他にもAndroidであればASUSの一部端末や、Galaxyの最新機種などでも背景ぼかしを狙った機能が用意されていますが、HUAWAY端末のように後加工できるような、背景ぼかしに特化した機能は用意されていないようです。(iPhone7plusを始めMate9以外の実機をテストしていないので断言はできないのですが)

さてでは、Mate9を実際に使ってみて、一体このワイドアパーチャ機能はどういう仕組みになっているのかを、撮影した実践から分析してみます。

と言っても、実際にHUAWAYが仕組みの詳細を明らかにしているわけではありませんので、半分くらいは推測になってしまいますので、あらかじめご了承を。

光学的にぼかすのではなくデジタルでぼかし処理をしている(と思う)

おそらく、ですが、このワイドアパーチャは、一眼レフカメラのレンズの特性と絞り、シャッタースピードによる背景ぼかしとは、根本的な仕組みが異なります。一眼レフは、レンズなどのデジタルではない「アナログな光学的」な特性で「ボケてしまう」のですが、ワイドアパーチャではデジタル処理で「わざとボカしている」ようです。

ワイドアパーチャが使えるスマホのモデルは、デュアルレンズと言って、レンズが二つ付いています。

このデュアルレンズによって「被写体までの距離」を図り被写体と背景を認識する。つまり、人間が二つの目を使って物を立体的に見ているのと同じ理屈ですね。二つのレンズを使って人間の目と同様、左右(機種によっては上下)に映る画像の「ズレ」によって、写真の中のどの部分がどのくらい離れているかを計測するのです。

写真自体は全体にピントが合った、つまりボケていないで状態撮影し、そのくっきりとした写真をデュアルレンズで計測した距離情報をもとに、「焦点を合わせたい」距離の部分を残し、それ以外の部分をピントの合っているものからの距離に従ってぼかす。

という画像加工をすることで、背景ボケの写真が出来上がるわけです。

このような処理をしているため、撮影し終わった写真データも、後からピントを合わる場所を変更可能なんですね。

すべての部分のピントの合った写真が保存されていて、ボケ自体は画像加工の処理で作っているわけですから後処理ができるわけです。

Mate9の場合は標準アプリの「ギャラリー」で、ワイドアパーチャをオンで撮影した写真を開き、ワイドアパーチャ編集モードで、「黄色の円」でピントを合わせる対を選択し、円の右にある「スライダ」で絞り=ボケ具合を後から変更できる。

ワイドアパーチャは背景ぼかしの決定版なのか?

しかし、この距離情報は完全に正確であるかといえば、そうではありません。精度の高い専用センサーを使って距離を測定しているわけではなく、どの部分がどの程度離れているかという情報も、そこまで正確ではないように思えます。デュアルレンズも、いろいろな使いかたをするために採用されているわけで、距離を測るための専用の装置というわけでもありません。(繰り返しますが推測です)

そのため、例えば人物を撮影した時、人物の前後にある道路のアスファルトの目などは、きれいにグラデーションのように距離に合わせてボケるのではなく、よく見ればやや「適当」な感じでボケ具合が変化します。特に少し距離が離れるとその傾向は顕著になります。(そもそもワイドアパーチャ自体、被写体までは2m以内で撮影しろという指定になっています)

同様に、髪の毛の先端や、服のエッジなども、写真によっては背景と認識されて、ボケてしまうこともままあるようです。

ワイドアパーチャの写真の例や使い方などは、ネットを検索すればたくさん出てくると思いますので、この記事では説明のための最低限のものしか掲載していません。ただ、自分がこの機種に興味を持った時に色々調べたけれど、いまひとつちゃんとわからなかったことを、実機を触りながら解説してみました。

一応宣伝の謳い文句や、操作画面に出てくる数値は「f」値としてぼかしを変えていく、というようなニュアンスになっていますが、実際の処理はレンズの明るさとシャッタースピードによるボケではなく、距離を測ってボカしのデジタル処理、画像加工をしている、というのが正解のようです。

そのため、テーブルの上など比較的近い被写体を撮影する場合は、ぱっと見でそれっぽく処理されますが、人物の全身ポートレートなどで広範囲を撮影した場合、そのすべてを正しく距離に合わせてぼかすことはかなり難しい、ということはもし購入しる予定であるのなら事前に納得しておいたほうが良いでしょう。

 

使い方次第ではデジイチを持ち歩く必要は無くなるかも

今回はワイドアパーチャの話にフィーチャーしたが、名門カメラハイブランドである「ライカ」と共同開発したレンズとソフトウェアで、普通の写真もかなりの美しい仕上がりとなる。

それでも個人的には、これまで条件が揃わなければ使えなかったスマホでの背景ボケのテクニックを、気軽に、しかも撮影時にピント合わせに失敗したとしても後処理でピント合わせを含めて使うことができるようになった、というのはかなり画期的で、日常的にデジタル一眼を持ち歩く重さから解放されました。

例えばインスタグラムなどのフォトジェニックなSNSに、雰囲気のある写真をアップしたい。あるいは旅先の思い出や、季節の移ろう姿を、美しい形で手軽に残したい。

そんなニーズに応えることができるのが、このワイドアパーチャ機能つきのスマホです。

今回紹介した機種HUAWAY Mate9は、スマホ単体で購入もできますが、楽天モバイルであれば大手キャリアと同じように、端末を分割で購入できます。端末の価格はAndroidとしてはハイエンドになるので、このように大手キャリアのように分割で買えるのは嬉しいですね。


ちなみに楽天モバイルは、楽天カードとセットで使うとポイント貯まってお得です。せっかくならセットでいかがでしょうか?

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投稿者プロフィール

原久鷹
20冊余りの書籍著者として、また、All About LINE活用ガイドなどあらゆるメディアで主にスマホの活用法や、IT系の記事を書いています。

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