「書評:妖怪探偵・百目 1 朱塗の街:上田早夕里」妖怪が闊歩する未来。あなたは妖怪と共存できますか?

こんにちは、りぴです。

久しぶりに読んだSF作品がとても面白かったのでご紹介させて下さい。

「妖怪探偵百目・百目 1 朱塗の街:上田早夕里」

上田さんは師匠イチオシの作家さん。これまでに上田さんの作品は一冊読んだことがあるのですが、読み応えがあってとても面白かったんですよね。でも、その時の作品は最新テクノロジーの単語がバンバン出てきたので、少し難しくも感じていました(汗)

でも、妖怪探偵・百目はもっとソフトな感じのSFなのでわりと頭を柔らかくして読めるお話でした。寝る前に読むと適度に安眠できそうな感じです。

ストーリーを簡単に説明しましょう。

街中に妖怪が闊歩するようになり、人間と妖怪が共存するようになった未来の日本が舞台。最先端技術により見えないものが見えたり、機械を体中に付けて歩く人間は、もはや「妖怪」と変わらない。だから妖怪たちは姿を隠すことなく、人前に姿を表すようになったのです。

体中に100個の目を持つ妖怪・百目は、妖怪からの依頼のみを受け付ける探偵。とある理由から、妖怪が一番多く住む街に身を潜めることになった人間・相良は、百目の助手として様々な事件を解決していく、というお話です。

妖怪と共存する話は、ファンタジー作品としてはよく割とよく見かけるものですよね。でも、それを将来の日本と仮定しているところがこのお話の面白いところ。確かに、あまりにも技術が発達し過ぎることで、「人間らしさ」を失っていくことは否定できませんからね。

今はまだVRも必要な時に装置を付けて楽しむものですが、あれが日常的に使われるようになればもうロボットになったようなものですよね。常に機械が身体の一部になっているわけですから。

人間そっくりなAIもどんどん増えていますし、妖怪がもしいるとすれば「恐怖感」を覚えるのも自然なことではないかと。

妖怪が多く住む街「朱塗の街」にいる人間は、人間を捨てた人たちがほとんどなんですけど。「人をやめたい」って思ったこと、みなさんも一度はありませんか?

「人間らしさ」は、人間の特徴であり魅力でもありますけど、時にそんな人間らしさが嫌になることだってありますよね。特に「感情」。人を傷つけたり、自分ですらコントロールできなくなったりと、結構恐ろしいものだったりするんです。

妖怪は基本的に感情では動きませんから、半分人間、半分は妖怪、なんてことになっちゃってもまあ別にそれはそれでアリかな。というか、楽しそうだな、とすら思ってしまいます。(中二病)

「妖怪探偵・百目」では、妖怪は恐怖の存在というより、ある一つの種族のような感じで描かれている気がします。彼らには彼らなりの考えがあって生きている。生きているという表現が正しいのかどうかは謎ですが(笑)

SF要素だけでなく、ミステリーの要素もしっかりと入っておりますので、ミステリー好きの方も満足する作品のはずです。続編があるのですが、もちろん2冊目も購入しました!まだスタンバイ中ですけどね。

また読み終えたらこちらのブログでご紹介する予定ですので、よろしければのぞいてやって下さいね。

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