「書評:星々たち 桜木紫乃」母と子、そしてその娘。それぞれの生き方に共通するもの

こんにちは、りぴです!

今日は書評記事です。

今回ご紹介する本はこちら♪

「星々たち 桜木紫乃」

こちらの本は電子書籍で購入したので、いつものようにスイーツと一緒に撮った写真はないのですが…

とてもいいお話でした。母と子、そしてその娘の一生を描いた作品です。

それでは書評スタートです!

桜木紫乃さんは北海道出身の作家さんなので、物語の舞台は北海道のことが多いです。私も小さい頃に父の転勤で北海道に住んでいたことがあるので、なんとなくですが、雪の降る情景とか自然が広がる風景が想像できます。でも、それは紫乃さんの情景描写テクニックが素晴らしいから想像できることなんですよね。

例えば、「雪の降る夜」とだけ書かれていても、北海道の雪の降る夜は想像できませんよね。それぞれ、自分が見たことのある風景を想像するでしょう。でも、北海道の雪景色って、少し他の地域のものとは違うんです。独特の美しさがある、と言うか。それを読者に想像させるためには、「情景描写」が必要になるのですが、紫乃さんの北海道に対する情景描写は素晴らしいです。地元愛が感じられます。ああ、北海道って、素敵なところなんだなと感じられる描写ばかりですね。

この「星々たち」は短編集なのですが、全体で一つの物語となっています。「咲子」という女性の一生があり、咲子の娘である「千春」の一生があり、そして千春の娘である「やや子」の生活が描かれているのですが、それぞれの生き方に「共通」している部分があります。

それは、「自然のなりゆき」に身を任せていることです。会いたいと言われれば会うし、会いたくないと言われれば会わない。男に求められれば、それに応える。いつだって物事は「自然」であることが一番合理的で、自分の心もすり減らない、3人ともそんな「生き方」をしている気がしました。

生きている中で、「これではダメだから、こうしなくては」と、状況を変えようと必死にもがくことってありますよね。それで良い方向に行く時もあれば、あまり変わらないこともあります。どちらの結果でも言えることですが、自然の成り行きに抗おうとした時、少なからず「心」はすり減っているのです。もちろん体力も減ります。体力は回復しますが、心がすり減った場合、どうしたら回復するのでしょうか?何をもって「回復した」と言えるのでしょうか。

そのように考えると、何事も「自然のまま」が一番幸せなのではないでしょうか。無理に進路変更せず、そのまま、自然に任せていけば状況は変わります。誰でも笑って最後を迎えられるようになっているのではないかなと、そんな思いにさせてくれる物語でした。

自分の人生は自分が主人公の物語です。例え就職や勉強、結婚に失敗したって、そこで終わりではありません。なるようになるのです。自分の考える「幸せ」を頭に思い描き続けて、自然に任せていれば、物語はその結末に向かって流れるように進んでいきます。

あれこれ考えず生きて行くことの良さを、改めて知ることができました。細々と悩みやすい性格の私にとっては、たまに読んだ方が良い種類の物語ですね(笑)

「ちょっと疲れたかな」

そう感じている人におすすめな本です!

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